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Channel: 吉田洋子の日常
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【No.10】プラセンタの注射(液体)と錠剤(粉)。 どうして液体だとリスクが高まるのでしょう?

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「プラセンタ」の「なぜ?」の部分や、
「若さを保つ秘訣」など、
吉田洋子の言葉をときどきお伝えするコーナー。
第10弾は‥‥

――プラセンタの注射(液体)と錠剤(粉)。
どうして液体だとリスクが高まるのでしょう?


前回、プラセンタ注射(液体)を受けた人は献血が
NGとお話しました。
その理由、もう少し詳しくお伝えしましょう。
液体と粉の違い、じつは大きな発見があったのです。
30年前、洗顔料を開発し始めたときに、
誰にでも合うものを作りたくて研究を進めていました。
そのときの目標は、洗顔料1つと、肌に塗るもの1つ。
誰もがこれだけで済んだらいいと思いませんか?
ところが、200人くらいのモニターに使っていただいた結果、
「誰にでも合うものはない」ということに気がつきました。
ありえないのです。

結局、肌をどうしたいのか? という目的別に
組み合わせられるようにしました。
「肌をなめらかにするけどピーリングはしない」
「毛穴の汚れは取るけど液体には美容成分がたっぷり」
「できたら美白も」・・・などなど。
完成したのは、クロロフィルにさまざまな美容成分を
加えたどろっとした液体と、珊瑚をベースにしたパウダー。
これを肌の状態に合わせて組み合わせてもらうようにしました。
これには、使う人の肌バランスに合わせられるという
利点のほかに、液状のものと粉状のものを組み合わせることで
進む「腐敗」を避けたい、という理由もあるのです。

腐敗はすごい速度で進みます。
粉のままだと5年、10年経っても変化しないのに、
液体(水分)と粉(特にタンパク質)が合わさった瞬間から
腐敗が始まるということを学びました。
食品分析センターが出す数字というのは、
ものによって異なりますが、ごく微量の数値は測れません。
それでも、ごく微量で働き出すウイルスがあるため、
粉に比べて液体の方がリスクが高い、と言えるのです。

化粧品の例でお話しましたが、
プラセンタの注射(液体)が献血NGとされているのは、
一つにはそのような理由から「万が一」を想定し、
責任を問われないようにしているのでしょう。
エキス末は100℃以上の滅菌・殺菌を繰り返し
水分を飛ばしているため、真空であればかなり長い期間
悪い菌が生き返ることはありませんし、
またサプリメントは胃で消化されることもあり、
献血が許可されているのだと思います。
今現在で区切るのでしたら、安全性を追及なさる方は
サプリメントで摂られることをおすすめします。


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